4月8日はお釈迦様の誕生日と言われています。
この日は灌仏会(かんぶつえ)いう仏教行事で一般的には、花まつりと呼ばれています。
誕生日ケーキやお家を飾りつけして祝うような華やかなものではなく、お釈迦様の像に甘茶をかける行事です。
お釈迦様は、今から2500年ほど前に、現在のネパール付近に王子として生まれたゴーダマ・シッダルタという仏教の創始者です。
なぜ、「お釈迦さま」と呼ばれるのかというと釈迦族の国の王子であったことから「釈迦」と呼ばれるようになりました。
王子として恵まれた生活をしていたのですが、「生きる事・老いる事・病になる事・死ぬ事」人生を追求するために出家をします。そうして悟りを得て仏教が誕生しました。
花まつり(灌仏会)では、お釈迦様におまちゃを掛けたり甘茶がふるまわれます。
お釈迦様が生まれたときに9頭の竜が現れ甘露の雨を吐きそれを産湯に使われという伝説がります。
他にも中国には、「上に立つ者が良い政治を行い平和な世が音づれると甘い露が降る」という言い伝えや
インドには、「甘茶は神の飲物で、不老不死になれる」という伝説があります。
このため、お釈迦様が生まれた時のお姿を写した誕生仏に甘茶をかけるようです。
誕生仏は、右手を真上にあげ天を指し、左手で血を指してお姿をしています。
ルンビニーの花園で、お釈迦様が生まれてすぐに7歩あるいて右手を天へ左手は地を指しを「天上天下唯我独尊」と唱えた伝説からです。
花園で生まれた事から花まつりと呼ばれるようになったと言う説もあります。(諸説あります。)
あまり馴染みのない甘茶ですが、ヤマアジサイの一種から作られています。
材料である葉っぱは、そのままでは苦いのですが醗酵させると砂糖の100~1000倍甘くなります。
砂糖のない時代には甘味料として使われたり漢方薬にも使用されました。
厚生労働省にアマチャのページがあります。
梅雨時によく見かける紫陽花にも毒がある事は知っていると思います。
なので、虫が付きづらく育てやすいのですが、甘茶も紫陽花の一種です。
普通に入れた甘茶で毒物は検出されてはいないようですので安心ではありますが、気を付けるに越したことはないです。