斎田株式会社ブログ

外壁のお手入れ時期は?

皆さんは外壁のお手入れ時期はご存知ですか?
私は弊社で務める前は、外壁メンテナンスの訪問営業をしていました。お客様とお話をしていると、お手入れ時期をご存知なかったり、「ハウスメーカーに任せている」、「知り合いに聞いたらまだいいと言われた」、と言われる事がよくありました。ただ、そんなお家でもお手入れ時期のサインが出てるケースが多々ありました。一般的にはよく10年と言われますが、実は外壁の種類や分厚さによってお手入れ時期は変わってきます。
その為、是非皆さんご自身でご自宅の外壁を確認し、ご自宅のお手入れ時期を把握して頂ける様、外壁のお手入れ時期をご紹介します!

外壁の種類

 外壁の種類は主に以下の6種類に分かれます。
①窯業サイディング ②モルタル ③ALC ④タイル ⑤コンクリート ⑥金属系サイディング です。その中で、お手入れが定期的に必要な外壁は①、②、③です。主にこの3つをご紹介します。

①窯業サイディング


 日本の外壁の約70%が窯業サイディングが使われています。見た目の特徴としては、外壁にコーキングと呼ばれるゴムのつなぎ目があります。デザイン性にも優れており、コストパフォーマンスが良いのもあり、よく建売のお家に使用されています。コストが低い分、必ずお手入れが必要な外壁です。
よく建売に使われている厚さだと5年からお手入れ時期と言われます。大和ハウスなど大手メーカーは15年前後です。基本的に大手メーカーでお建てになっていない、分厚い外壁で建てた覚えがない場合は7年前後が目安です。

②モルタル


 次に多いのがモルタルです。昔は日本の戸建て住宅ではポピュラーでした。モルタルはセメント・水・砂を混ぜたもので、つなぎ目がないのが特徴です。現場で職人が手作業で作り上げるのが一般的で、ぷつぷつとした吹き付けやコテで模様をつけるジョリパットなどの種類があります。良く住友林業や三井ホームで良く使われる外壁です。
大体10年前後がお手入れ時期です。

ALC


 ALCは軽量気泡コンクリートのことです。その名の通り、気泡が入っている為、普通のコンクリートに比べ軽く、他の外壁に比べ分厚いのが特徴で、耐火性に優れています。ただし、外壁自体に防水機能が無く、構造としてスポンジみたいな構造なため、塗装による防水が必要になります。もし、防水効果が切れると中は鉄骨なため、内部が錆て劣化してしまいます。
大体10年前後がお手入れ時期です。ただし、ヘーベルハウスはALCの外壁ですが、独自に開発しほとんどお手入れが要らないと言われています。

 主に以上の3つがお手入れが必要な外壁の種類です。

お手入れ時期のサイン

 お家を建てた際、外壁には塗膜という膜が塗られており、日々の紫外線や雨水から守ってくれています。しかし、年数が経つと劣化して、雨水を吸収するようになってしまうのです。防水効果が切れるとお手入れ時期のサインが出てきます。そのサインを見逃してしまうと雨漏れを起こしてしまい、余計な補修費がかかってしまうので、そうならない為にも、お手入れ時期のサインをお伝えします。

初期

1、コケ・カビの発生


 まず、始めに見られやすいのはコケやカビの発生です。防水効果が切れ始めると外壁に雨水が浸み込み、日の当たらない北面などにコケが発生します。コケは植物の為、水が無いところには生えません。つまり、コケが生えているということは防水が切れているサインなのです。
(※よくコケをケルヒャー(高圧洗浄)で落とす方が見られますが、外壁の塗膜を剥がしてしまう為、お勧めしません。)

チョーキング


 チョーキングとは、外壁を触った際白い粉が付く症状です。白い粉の正体は塗膜が劣化したもので、紫外線などにより塗膜表面が粉状になります。特に日の当たる場所に見られやすいです。

中期

目地割れ


 特に窯業サイディングに起こりやすく、コーキングと呼ばれるゴムのつなぎ目(目地)にヒビが入る現象です。外壁は一日に数ミリ膨張と収縮を繰り返しますが、そのクッション替わりとなっているのがコーキングです。しかし、コーキングは紫外線に弱く年数が経つと硬くなってしまう為、クッションの効果がなくなって割れてしまうのです。酷いと、コーキングが取れて、青い防水シートが見えることもあります。よく日の当たるベランダに見られやすいです。

ひび割れ


 外壁自体が割れてしまう現象です。防水効果が切れるほど、外壁の膨張と収縮は大きくなります。しかし、外壁は釘で固定されているため、膨張と収縮を繰り返すと反発してして外壁が割れてしまうのです。ひび割れの横にみられたり、釘の回りに見られたりします。

後期

反り・膨らみ


 外壁自体が反ったり膨らんだりと変形してしまう現象です。横から見ると外壁が浮いて隙間があります。膨張と収縮を繰り返し過ぎて、外壁自体が変形してしまうのです。こうなると正直塗装だけではどうにもならず、外壁の補修が必要になります。

 皆さんのご自宅はどうでしょうか?外壁の種類によりお手入れ時期は変わってきますが、立地によっても変わってきます。10年というからまだ大丈夫と思っていても、外壁にお手入れ時期のサインが出ていることはよくあります。是非、ご自宅も定期的に外壁のチェックをして、上記を参考にお手入れをしてください。
お手入れ方法は塗装や張り替え、カバー工法などいろいろあります。コストや耐久年数も変わってくるため、ご自宅にあった方法で快適に過ごして頂ければと思います!
 弊社は屋根工事だけでなく、外壁のメンテナンスも行っておりますので、質問等ございましたらお気軽にお問い合わせください!