小話

建物は伸縮します。

地震などで生じるズレとは別で、自然にどんな建物でも起こっています。

当然、塩ビ管も伸び縮みしています。
塩化ビニルは金属の5~6倍伸縮します。暑いと伸びて寒いと縮みます。
これは素材の特性なのでどうしようもありません。
なので、破損や変形をしないように伸縮をとる必要があります。

パイプは8m毎に1個を目安に施工します。

まっすぐに伸びるパイプの配管の場合は伸縮ソケットを8m毎に1個使用してください。
(分岐がない場合のみです。)
現場ごとに、施工の条件が変わりますので、図面にある施工要領書などを確認して下さい。

伸縮ソケットには矢印が書いてあります。矢印が下向きになるように設置してください。
のりを付けるのは下の方だけです。上にくるパイプは固定しないようにしてください。
伸縮ソケットの中にでっぱりがあると思いますが、でっぱりの所いっぱいまでパイプを入れてはいけません。エスロンでしたら矢印の下に線があると思いますがこの線が竪樋の差込位置です。
固定されてしまうと塩ビの伸び縮みが吸収できません。

軒樋は四本に1個を目安に施工します。

大型の軒といの場合は、長さが20mを超える場合は伸縮継手を使用してください。
1本4mですので5本で20mです。4本毎に1個を目安に施工した方が良いと思います。
じょうごで伸縮をとる場合もあります。その場合は40m以内です。
(V500は10mに一か所伸縮継手を入れて下さい。)

V200・V300の軒樋は20m毎・V500は10m毎に。
伸縮チーズは4m間に1個・伸縮ソケットは8m毎に1個等それぞれの部材や周りの環境で変わってきます。

軒樋も伸縮ソケットといっしょで現場ごとに、施工の条件が変わります。図面にある施工要領書などを確認して下さい。

エスロン

【施工ポイント】・【デジタルカタログ・エスロン大型用総合資料】をご参考に。

タキロンシーアイ

 【雨どい 総合カタログ】 2017/5版は P91 に伸縮についての話があります。