今回は伸縮ソケットに関して詳しくご説明させて頂きます。
呼び名は主に「伸縮ソケット」「スライドソケット」
「ロングソケット」「長ソケット」等こちらの商品も色々と呼び名があります。
なぜ取り付けるの?
伸縮ソケットの設置の目的は、「塩ビ管の熱伸縮を吸収させ、排水継手に発生する熱応力を緩和させることにより、排水継手に発生する破損事故を未然に防ぐ為」に設置します。
また、修繕、補修工事の際はパイプ本体を外す手間が省け、最適なアイテムとなっています。
↑この写真は熱伸縮の為破損してしまったエルボです。
弊社では伸縮ソケットを使用し、施工を行った例を下記で紹介しております。
↑この事例はドレンとパイプの径が合わずパイプが破損してしまった例です。
このような場合、伸縮ソケットにて補修が出来ます。
取り付け方について
積水化学工業さんのカタログに記載されている「伸縮チーズ」「伸縮ソケット」「差込ソケット」「ヤリトリソケット」の取り付け方を比較していきます。
伸縮チーズ
・設置基準は4m毎に1ヶ(各階に設置)
・伸縮対応用の部品なので上流側は絶対に接着しないでください。
伸縮ソケット
・設置基準は8m毎に1ヶ(分岐が無い場合)
・伸縮対応用のソケットなので上流部は絶対に接着しないでください。
差込ソケット
・設置基準は4m毎に1ヶ
・差込ソケットは施工時は滑剤を使用してください。
・DVソケットが必要です。
・横引き管でもご使用できます。
ヤリトリソケット
・設置基準は8m毎に1ヶ(分岐が無い直落とし施工の場合)
・伸縮しろが長いため、管の補修時に便利です。
・差込ソケット同様に施工時は滑剤を使用してください。
・DVソケットが必要です。
・横引き管でもご使用できます。
※積水化学工業さんのカタログから引用しています
コンクリートの反射や鉄板の照り返しなど、周囲に熱源がある取付環境では施工長さが4mに満たない場合でも、下記の伸縮処理をする必要があります。また、集合住宅のベランダ等で中継ドレン等を使用しない場合も同様の伸縮処理が必要です。
【短い】ゴムに傷がつく、抜ける→水漏れ
【長い】突き当たる→割れ、支持具破損
補修工事のやり方
東栄管機さんのカタログにてスライドソケットを利用した
補修工事に関して記載されていたのでご参照ください。
弊社施工事例
(※スライドすると写真が見られます。)
↑施工前の写真です。①と②の部分が破損してしまっていたため、
新しいエルボに取り替えをし、B部分に伸縮ソケットを取り付けます。
弊社施工後の写真です。
新しいエルボに取替し、伸縮ソケットを取り付けました。
工事に関しましては、雨樋の部分修理も対応しておりますので、
お気軽にお問合せください。斎田株式会社☎052-914-0701